lgel8937(のみね)の思い付いたら書く日記

書きたいときに、書きたいものを書く、雑多な日記置き場です。

豊川風花は一人で輝けない

GREE時代は概ねログインくらい、ミリシタになってからはぼちぼちやる程度のライトユーザー的、アイドルマスター ミリオンライブのプロデューサー。

そんなわたしが胸を張って担当するアイドルは、豊川風花である。

 

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青紫の癖っ毛ヘアが特徴の、可愛い笑顔と優しい声で多くの人を笑顔にしたいと望むまっすぐしたアイドルで、猫が大好き。

22歳とすこし年上で、シアターの中では大人組と呼ばれており、実際しっかりしたところや、元看護師のスキルを披露する場面もしばしば見られる。

ただ、本人は清楚系を目指すも、彼女の持つ抜群のプロポーションが幸い(?)し、来るお仕事は大抵セクシー系ばかり…と、まあ、豊川風花はそんなアイドルである。

 

わたしは少しばかりお絵描き(漫画)を嗜む者として、豊川風花を描きたいなと思っていた。可愛くて優しくてひたむきな彼女を、漫画という形でキラキラと表現できたら、とてもいいなと考えていた。

完全にライトユーザーなので、大したプロデュースこそしていないが、とはいえ約5年ほど付き合ってきたアイドルである。ある程度は彼女の魅力も分かっている、つもりだ。

……が、正直、豊川風花というアイドルを、漫画という形でプロデュースすることが、わたしには、とても、とても難しかった。

 

というのも、

どうも………

パッとしないのである。

 

彼女の魅力を出そうとすればするほど、どうも墓穴を掘る。

いくらネタを出しても、いくら魅力を掘り下げようとしても、しっくりこない。

彼女を主軸に置いたストーリーは、可愛いけど、癒されるけど、キャッチーさに欠ける。なんだろう、綺麗な飴玉としては描けるんだけど、それはそれで綺麗なんだけど、どうしても見栄えのするケーキには描けない感じ。

考えても考えても、彼女はアイドルとしてキラキラ輝かない。ミリオンの個性豊かなストーリーや他のアイドルに助けられてもなお、これである。

正直、参ってしまった。

 

彼女がメインを張る公式コミュは、「セクシー系で恥ずかしいけど結局頑張る」「清楚系の仕事で思い切り頑張る」の二極化している傾向があり、また、プロデューサーだけに見せる姿というのもそんなにない。(甘えてくる姿は可愛いが)彼女の絡むコミュで彼女の成長が見られたり、見えざる魅力が見えたりすることは、あまりない、と思っている。

ここ最近のコミュで「酒に酔うと絡む」という新たな一面は見えたが… 正直これが彼女の見えざる魅力かというと、あの、いや、ちょっと、ね?可愛いけど!

 

実際、豊川風花を応援するPは多かれど、意外と彼女をメインに置いた作品というのは、あまり見ない気がする。

どうやったらプロデュースする身として、彼女のことを描けるかなと、何年も考えていた。

そんな日々を過ごす中、今日は9/2。

豊川風花の誕生日である。

私情がかなり忙しく、何かやっている余裕もないので一言おめでとうとだけつぶやいて、あとはたらたらとTLを遡り豊川風花誕生祭のお祝いを色々見ていた中で、とある作品に出会って、わたしはやっと、一つの答えにたどり着いた。

 

彼女は、一人では輝けないのだ。

 

いやいや彼女は立派な一人のアイドルじゃないか、輝いてなくて何がアイドルだ、というかそもそもお前が輝かせるんだろ、というご意見、至極ごもっともである。ぐうの音も出ない。

が、わたしの一考察について、もう少し詳しく説明させてほしい。

 

ミリオンライブのアイドルは、その多くが「自分自身に内在する魅力」をフルに使って、アイドル活動をしている(と、わたしは思っている)。

例えば徳川まつりは、その強烈なキャラを自分のものとし、姫として全力でプリンセスな世界を作り上げている。(彼女は素がきちんとあって、そこがまた良い)

例えばジュリアは、己の心に宿す「ロック」を人々に伝えたくて、溢れんばかりのロックへの愛情を、時には戸惑いながら、時には頑張りすぎながらも、人々へ熱く語りかける。

 

もしくは、「自己の欠点を乗り越えながら」、「もともと持っていた原石をどんどん磨いて」一歩一歩前へ進むアイドルもたくさんいる。

例えば四宮可憐は、なかなか恥ずかしがりで目立たない自分を、時には周りから助けてもらい、時には自分で鼓舞させて、最後にはむせ返るような香りのする、美しい姿をステージで披露する。

例えば周防桃子は、自分の今までのキャリアと、周りに比べれば若いことでの浅い人生経験からくるギャップ、そして素直になれない自分自身と戦いながら、プロとしての一番の自分を見せようと、奮闘する。

 

そんな中で、豊川風花は。

「誰かのことを幸せにする時、また、そうしたいと思う時に」一番輝くアイドルなのである。

他者がいて初めて豊川風花は、心地よい風のように、あるいは心温まる花のように、輝くのだ。

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だから、彼女を「彼女だけ主軸に置いて」話を進めると、とても難しくなる。

彼女は自分のために頑張るアイドルではない。もちろん、自分がトップアイドルになることを夢見て日々頑張っているのだが、それは同時に、彼女を応援してくれている全ての人のことを想って、頑張っているのである。

彼女は、他者の目線を介することで、彼女をまっすぐ見るよりも何重に、プリズムのように輝いて見えるアイドルだと、そう気がついた。

わたしはそれを、今日まで理解していなかった。

わたしはどうにか彼女の見えざる魅力を掘り出せないかと奮闘していたが、彼女の見えざる魅力は、彼女と彼女を介する人との間で初めて生まれてくるのである。

そりゃ描けないわけだ、と痛感した。

 

彼女はきっと、いつだって、自分よりも隣にいるあなたのことを、ステージを見てくれたあなたのことを、応援してくれるあなたのことを一番に考えて、アイドルとなる。

「誰かを介した時」に、あまりにもキラキラと輝いて、大きく羽ばたくアイドルなのである。

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↑余談だが、スクショが下手くそ過ぎて同じポーズを撮った。無能Pである。

 

彼女のソロ曲には、それぞれ、このような歌詞がある。(bitter sweetは恋の歌なので、ここでは割愛)

あなたがもし何か 不安になった時

  そっと支えになれる 存在になりたいな」(オレンジの空の下)

頑張り過ぎてない?

  話 聴かせてみて

  悔し涙も ぜんぶ受け止めたい

 傷ついた心 ギュってして

 そばにいたい

 あなたに会えてよかった。」(祈りの羽根)

 

更に、聴くと泣いてしまう(名曲すぎる)最近の実装曲、ウエディングソングの「White Vows」で、彼女は「あなた」に、とっておきの台詞で、とどめを刺す。

 

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===

 

彼女は決して、主軸では輝かない。

だが、彼女、豊川風花は「誰か」、そして、なによりも「あなた」に向けて、全力で輝くアイドルなのである。

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ずっとプロデュースさせてくれて、ありがとう。魅力を分かってないプロデュースばかりだった自分を恥じるばかりです。

嗚呼、分かった今こそ、だれでもないわたしの担当アイドルの「豊川風花」に向けて、何かが描けたらいいな。

「わたしたち」に向けて全力で輝いてくれる、そんな「あなた」が描けたら、いいな。

 

 

おーわり!(風花、誕生日おめでとう!)

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追伸:なんか皆様ありがとうございます…。ほんとに最近描けてなく、そもそも大したものもないんですが、ミリシタのモーメントがあるので、宜しければ覗いていってください。↓

https://twitter.com/lgel8937/status/1039836565218848768?s=21