lgel8937(のみね)の思い付いたら書く日記

書きたいときに、書きたいものを書く、雑多な日記置き場です。

己がメギドを愛せよ(「メギド72」ダイレクトマーケティング)

2019年9月12日、日本ゲーム大賞の受賞作品が発表された。

光り輝く作品群の中で唯一スマホゲームとして今年受賞した作品こそ、「メギド72」である。

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↑ステキなトップ画面(IDが表示されている上端だけ少しトリミングしました)

 

この「メギド72」は、奥深く練り込まれたバトルシステムから魅力的かつ重厚に紡がれるストーリーまでてんこ盛りの作品である。

スマホゲームの歴史の中でもかなり色んな意味で突出した個性を放つ意欲作であり、それは単なるゲームの内容だけではなく、広告費を制作費に回してしまいリリース後早速死にかける運営とか、課金させても良さそうな部分を無償提供しまくっている商売下手な運営とかなんか、運営も含めて愛すべき作品である。

さて、今回は、そんな「メギド72」の良いところ、そして私がめちゃくちゃ推したいポイントを、つらつらと書いていこうと思う。ってことで、しばしお付き合いください。

 

ところで、先程お見せしたタイトル画面は実はわりと最近更新されたタイトル画面であり、ちょっとゲームを進めないと出てこない(らしい。私は実装当時既に条件を満たしていたので、そういう仕様だったことは知らなかった)

なので、この作品に何かしらのきっかけで興味を持ち、アプリをインストールしてワクワクしながら始めたプレイヤーの最初に叩きつけられるのは先程と全く違う、衝撃のタイトル画面、これである。

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え…なんか…めっちゃ泣いてる…

 

かく言う私がメギド72のプレイを始めたのは、リリース初期からこのゲームの大ファンである我が知己と焼肉を食べていたら(※)、突如まるでプロポーズをするかのように情熱的にこのゲームをやらないかと誘われたことがきっかけである。

知己にはメギド一覧を薀蓄とともに見せられ、「なんかよくわからんけどそんなに推すならやってみんべえ」と始めてみたら、案の定号泣タイトル画面で私の指がちょっと止まった。

※これは完全なる余談だが、この知己は同人活動を嗜む名絵師であることから、この絵師の肉を食べたらもっと絵を上達させられる!と思った、が、まあ当たり前なんだが、何事もなく普通の焼肉屋に行って普通のメニューを頼んで普通に食べた。焼いた豚肉と牛肉と鶏肉とお野菜は美味しかった。また行こうな。

 

それはともかく、メギド72というゲームはやたらユーザーに優しい仕様が詰まっているのも一つの特長なので、すこし箇条書きで述べたいと思う。

・大抵のアプリゲーについて回る永遠の課題「周回」を楽にするよう、一度条件を満たしクリアしたステージはチケットというアイテムを使いクリアしたことにできる。

(経験値とそのステージで入手可能なアイテムが2〜3タップで手に入る。他の周回ゲームの周回が霞む…)

・育成時に必要なアイテムが自分の持っていないアイテムの場合、そのアイテムがどこで手に入るかを示してくれるだけでなく、育成画面からそのステージに直で飛べ、さらにそのステージをクリアして該当アイテムが手に入った場合「手に入ったぞ」とアイコンでわざわざ知らせてくれる。

・ゲーム内のプレイキャラクターである「メギド」は、そのそれぞれに一切の被り性能がないため、いくらキャラクターを集めても無駄にならず、さらに全員が☆(=いわゆるレアリティ)1、つまり最低の状態でパーティに加わるが、育成をすることで☆6(最高難易度)まで進化するので、育てれば育てるだけ戦略が広がる。(攻略の難易度が下がるわけではなく、あくまでも戦略が広がるのである。非常に秀逸なゲームバランスであり、面白いと思う)

・本編である「ストーリー」は比較的難易度が高く、序盤から詰むことも少なくないが、公式に攻略サイトが準備されており、そこでヒントを得ることが可能。

(ちなみに、他攻略サイトも勿論良いが、ツイッターにて「#助けてソロモン王」というタグを使い、困っていることを相談するとどこからともなく先輩が現れて助言をしてくれるので、これもオススメ。私は使ったことがないが、色んな方のログを見ると面白い)

 

さて、上ではインターフェースやシステム面を多く挙げたが(私はシステム面の不便さが目立つといくらよいゲームと言われても飽きてしまうタイプの人間なので、この要素はプレイヤーにとってなによりも重要だと思っている)、もちろんストーリー面やキャラクターの激しい個性も見ものである。というか、そこがもう一つの魅力になっている。やはり箇条書きですこし述べる。

・かなりオリジナルファンタジー色が強いので、最初は用語や世界観に戸惑うが、とりあえず主人公(プレイヤーの分身)+初期配布キャラクターでほぼ話が進むので、なんにせよ感情移入が容易。

・ストーリーを進めれば進めるほど、多くのメギドが物語を彩っていく。やはりこの点に関しても無駄なメギドは一人もいない。

・本編だけでなく、手に入れたキャラにも固有のストーリーがあり、それがなかなかの分量で読み応えが抜群。

・キャラクターはフルボイスだし、なんか固有の歌とか持ってるキャラクターもいる。なんならバトルで歌い始めるし、バトルサウンドがその曲に変わる。(私はプロメテウスちゃんが歌うことを知らずにバトルで使って、初見めちゃくちゃびっくりした)

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↑歌うぞ!プロメテウスちゃん!

・キャラクターのモーションが気持ち悪いくらいこだわられている。え?そここだわる?ってところを死ぬほどこだわる。私は3Dモデルには疎く技術面の凄さはあまりわからないが、多分3Dモデル畑の人なら基本無料アプリなのに唖然とするレベルで細かいんじゃないかと思う。

 

さて、まあなんとなく私の思っている「メギド72」のステキポイントはこれらでおおよそ網羅したようには思う。ここまでの話で、「メギド72」が気になってくれれば嬉しい。

ただ、正直なところ、ここまでは前座である。

 

「メギド72」をプレイしていて感じた数々の強いこだわり、その中でも私がこのゲームで一番「好き…」ってなったところを伝えたくて、今このブログを書いている。

 

先程の箇条書きの中でちらりと「育成」という単語を出したが、この「育成」が指すのはメギド72内で「贈り物」と呼ばれる、独自の育成&進化システムである。

 

全メギドは☆1から☆6までの進化を果たし、進化するごとにその姿が変わり、力も強くなっていくが、その進化に至るためには「レベル」と「贈り物」がそれぞれ必要になる。

このうち「レベル」は、メインストーリーやイベントストーリーなどをクリアすることで、自動的に経験値がたまるとアップしていくものである。(勿論、チケットでの周回時にも経験値がたまる。楽々育成!万歳!)

もう一方の「贈り物」であるが、噛み砕いて説明すると、前提として「進化素材を集めてキャラに使うことで進化が可能になり、キャラの☆を増やして更に強くできる」というシステムがあり、その進化素材のことをメギド72では「贈り物」と呼ぶのである。

この「贈り物」は、各ステージで入手できるアイテム及び、そのアイテム同士を合成して手に入るものであり、アプリゲームに親しんだ人は「なんだ名前が違うだけで進化システムじゃないか」と思うが、この贈り物こそが私の中でメギド72の一番のおすすめポイントなのである。

 

この記事の核心に迫る前に、少しジャブを打っておく。

他のゲームでよく見る進化素材システムは、大抵が「進化素材を全て集めた上でキャラクターに一斉に渡して進化させる」パターンかつ、キャラクターが進化した時は大体パラメータが上がったり、固有台詞が聞けたりというご褒美があるのがオーソドックスなものと思う。

 

しかし、メギド72では「贈り物」なので、いわゆる進化素材はただの素材ではなく、まさにキャラクター、メギドへの「贈り物」なのである。

だから、一個ずつプレゼントを渡さないとならず、まとめて渡すシステムは存在しない。

 

こういう書き方をすると一見面倒くさいシステムなのだが、なんとこの贈り物、一個渡すごとにキャラクターから感謝の台詞が聞ける。

ここから、大好きなあなたのキャラクターが贈り物をもらった時にどんな反応をするのか、そういう細かい性格などの作り込みを垣間見れるステキなシステムである。

何より、汗水垂らして集めた素材が一つ一つ感謝されるのは悪くない。

 

……ということで、贈り物システムが、他ゲームの進化システムとは少し違ったことがお分かりになったとは思うが、

私が真に伝えたいのはここからである。

 

この贈り物システムによる素材の指定は、当たり前だがキャラクターそれぞれ違うものとなっている。

☆の数が少ない頃に贈れるものは簡単に集まる素材が多く、そのあたりではまだ気づかないのだが、☆2〜☆3への進化あたりからが贈り物システムの真髄である。

 

さて、ここで初期にパーティへ加入する(入手できる)メギドのシャックスをご紹介しよう。

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↑天真爛漫、元気いっぱいの可愛らしいメギドである。(彼女にまつわるストーリーは是非プレイして読んでくださいね)

 

さて、そんな彼女が☆2から☆3に上がる時に渡す贈り物がこれである。

鳥頭のケープ」。

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私もこれを初めて渡す時は、名前はともかくとしてあら可愛いケープ…とすら思わず、単純な進化素材の一つだと思って素材集めをしていた。

(なんなら当時、そもそも贈り物システムの本当の意味がわかっておらず「ただの進化システムだろ」と、とりあえずステージ周回をしては進化アイテムをつぎ込むくらいの気持ちでやっていた)

しかしながら、さてこれを渡して、贈り物感謝ボイスを聞いて、いざ進化だー!と、進化させると、彼女は姿を変え…

 

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あれ…?

 

あんまり立ち絵が変わってなくてざん…n……

 

………………

 


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↑前

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↑後

 

ケ………

ケープだ〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

そう、これこそが私が伝えたかったこと。

渡した贈り物を、メギドが、とても大事にしてくれていることがわかるのである。

進化イラストという、あまりにも直接的だけど、あまりにも伝わりやすい方法で。

 

こんな細かい進化システム、アリっすか?

 

しかもなんと、この固有贈り物は全てのキャラクターに用意してあり(一部重複?かな?)、このように立ち絵上でお着替えやら装着やらしてくれることがほとんどなのである。

自分が頑張って贈った物を、キャラクターが真摯に受け取ってくれて、それを大事に活かしてくれる……、この「贈り物」というシステムでは、そんな喜びを味わえるのである。

 

いや〜マジで、気付いた時にやられちゃいました。こんなゲーム、これしかない。(多分)

メギド72…おまえ…

最高だぜ!! 

 

…という感じで、システム面からキャラクター面までたくさんこだわられた名作「メギド72」だから、ゲーム大賞受賞作っていうきっかけでもなんでもいいから、是非遊んで欲しいなー。と、この記事を書きました。

インストールしたら、やっぱりもれなく二人の号泣が待っているので、そのあたりも含めて是非、楽しんでもらいたい。

「メギド72」、とても、良いゲームです。

 

後書き:いかにもやりこんでる風に書きましたが、私は全くの新米ソロモンでありライトユーザーなので(キャラ掘り下げがまだまだで、イラストや漫画を描くにも至らない…)、すでに14-3(超序盤)で詰まってます。#助けて!ソロモン王!