lgel8937(のみね)の思い付いたら書く日記

書きたいときに、書きたいものを書く、雑多な日記置き場です。

フィクション

先日、休みを利用して母と映画に行った。

スター・ウォーズのエピソードⅨを観た。

非常に久しぶりの映画体験だった。

 

母はスター・ウォーズファンで、エピソードⅣをリアルタイムで観ており、自分の青春はアレだったと言い切っているほどだ。

各エピソードのストーリーを空で綿密に言えるみたいな物凄い大ファンというわけでもないが、子育てに苦労している最中、自分のペースで続編を追っていたように記憶している。

 

そんな私もスター・ウォーズは詳しくこそないが結構好きな類である。

ただ、エピソードⅦとⅧは先日の金曜ロードショーで初めて見た程度。Ⅸはとりあえず、レイとカイロ・レンがこの後どーなるのかなくらいの気持ちで観た。

 

ファンの中ではⅦ〜Ⅸの出来、およびⅨのエピソード自体にも賛否両論あるようだが、個人的にはかなりガッツリワクワクしたし凄く面白かった。(どうやらⅧからのストーリーの手のひら返しがあるらしいが、丁寧にⅧを観てなかったのもあるがその辺りは全く分からなかった。王道ストーリーが大好きなので最高だった)

 

が、母がそれより非常に感動しており、「私の40年間の青春がいま完全消化され、非常に清々しい気分」という言葉を皮切りに、面白かったシーンや気になったワードをまくし立てながら沢山語ってくれて、それがなんだか妙に嬉しかった。

過去作リスペクトのシーンはあれこれだ、レイア姫の役者さんってこれを撮る前に亡くなってたよね!?どうやって出したのかな!?、ラストのシーンはどうこうで最高に思えた、など、ここ最近は特に忙しそうに働いている母が、久しぶりに熱く作品について語る姿を見て幸せだった。

そういえば、フィクション、そして創作物って心をワクワクさせるものだった。

そんな当たり前のことを不意に思い出した。

 

そんなことが先日あったのに加え、昨日は綾辻行人の「十角館の殺人」を読了した。

数年前(!)、親愛なる後輩に「なんかお勧めミステリはないか」と聞いたら返ってきたのがこのタイトル。

当時停滞していた?ミステリ界に「新本格」という風を吹かせた、一行で全てがひっくり返る超名作、とのこと。

聞いた当時アガサ・クリスティにはまっており古典ミステリをチョロチョロ読んでいたのもありすぐに購入を決め、読み始めたものの、どうも作中の人物像が全く頭に入らず(多分当時の環境的に頭がキャパオーバーで創作物をまともに読みこなせなかったのだと思う)、何度か試しても毎回挫折し、ずっと積読をしていたものである。

冬休みに入って、待ち合わせをする時間にもう一度初めからゆっくり読んでみようという気が起こり、昨日読み始めたら、頭のキャパが復活していたようでスラスラ理解でき、さらに面白くて面白くて、ガガっと一気に読み終えた。

 

いやはや面白かった。なんとなく犯人の予想はついていたものの(これが私にしては珍しく当たっていた)、全く動機や殺人方法がわからなかったのだが、見事に一行で全部をひっくり返され、すべての伏線を回収されてしまった。

※以上の様に書くと誤解されそうだが、ミステリ好きな割に普段も全く推理して読まないので、だいたい叙述トリックには華麗に引っかかるタイプであることを併記しておく。

色々書くとネタバレになるので言えないが、兎にも角にも金字塔と言われるのがよくわかる名作だった。感服。

 

この二つの体験だが、作品を介して心躍る様な体験をするのは随分と久しぶりだったので、新鮮な感動に対して心が錆びてしまってはいないか、など心配をしていたところがあったが、きちんと自分の心は作品に反応してくれた。

描く喜びに通ずる、作品を楽しむ喜びという体験がこの年末にできたことは大きいな、と思い筆を取った。

 

ノンフィクションは面白いし、奇想天外で良いと思う。

一方で、フィクションは技巧に満ちた面白さに溺れるのがとても粋で心地よいと思う。

しばらくの間ノンフィクションにお世話になっていたが、ちょっと現実を抜け出して、創作の波に乗っていく楽しさをこの数週間で思い出した。

 

年末は時間がある。

休みに何をしようかな、色々やりたいな、と思っているが、一つ、何か楽しく描ききってみよう、と思った。

乱文(2)

https://lgel8937.hatenablog.com/entry/2019/11/20/222713

↑前書きはこちら

 

 

・フレグラ〜ンス(無印良品)

最近香りのあるものに惹かれる。

昔から香りのあるものは好きだったが、この頃自分の中でブームが起きている。

多分、このきっかけはTwitterでバズりまくってた、無印良品の「おやすみ」というエッセンシャルオイルだと思う。

この「おやすみ」というオイルが売り切れ続出ということで、ミーハーの私はぷらっとお出かけした時に無印良品を覗くことを数ヶ月前の地味な趣味としていた。

しかしまあ、どこを覗こうがあまりにも在庫がないので、だんだん希少性バイアスによって(興味がなかったはずが)欲しくなってしまい、今度は購入希望者として無印良品を巡る旅に出る人になった。

その後も探しに探したが、どこを探しても店頭にはなかった。めっちゃほしくて、香りの似た代替品を探したが、代替品が高くてやめた。

結果として言えば、先日出張に出かけた時に、電車移動中無印良品のサイトをチラ見したらその時に在庫が1だけ復活していて、感動に泣きながらすかさず注文し、無事に手に入れる事ができた。やったね!

入手以来、欠かさずおやすみ前におやすみオイルをアロマストーンに垂らして寝ている。

ストーンを枕元に置いておくだけだと香りがほんのり過ぎてあまり分からないのだが、寝付けない時にアロマストーンを手に持って顔に近づけひたすら嗅ぐと割とすぐ眠くなるので、嗅ぎ方はともかく効果はあると思う。

そんなこんなでフレグランスな生活がちょっと板についてきて、香水とかが気になる人間になった。

先日ひょろひょろと虚無状態で出かけた都会にあった香水が、今のところのネクストターゲットである。

値段を聞いたら信じられないほど高かったから、冬のボーナスを使おうか悩んでいる。

 

ちなみにこれは後日談だが、入手後も暇を見つけては無印良品を覗いてしまっており、もはやただの癖というか嫌味な客っぽいのだが、やはりマジで店頭にない。ていうか最近覗いた店はもはやアロマオイル全部がなくなっててビビった。特需か?

 

・弁当の見た目

色々と節約を極めた結果限界メシ常連となりつつあるが、今日気づいたことは、「弁当は見た目の情報量が勝負である」ということである。

私の作る弁当は基本的に限界メシなのでおかず1品+ご飯というぶっちぎりのシンプルさなのだが、たまたま本日は「家族の作る弁当」という今やレア中のレア、SSR昼食を経験できることとなった。

さてSSRの内容。

 

☆焼き鳥(をばらしたやつ)

☆ご飯

 

基本構成がおんなじやないかーい!!!というツッコミをしたが、にしてもなんか私の作る限界メシよりはるかに見栄えがするので、なんだ?と思ってよく考えたら、ご飯の上に焼き鳥が乗ってるのだが、ご飯と焼き鳥の間に海苔が敷いてあった。

これか……。

ひと工夫というやつである。海苔の緑と黒のバランスが、白+薄茶の激低コントラストの中で爛々と輝いているのである。情報量が多い分、鮮やかに感じ取れるのである。

これが…弁当の極意なんだね、師匠…。おかずを増やすだけが…見た目の綺麗さじゃないんだね…。と思いながら、美味しく食べた。

 

あとこれは余談で、非常にどうでもいいんですが、漫画のコマ割と、弁当って似てるな、となんとなく思った。

 

 

おわり

 

乱文(1)

・前書き

先日、私事で資格試験を受け、無事に合格したところである。

来年度から良い意味で色々と生活が変わる可能性が高く、その前に一踏ん張りしようかなと頑張ったので、結果が出て大変嬉しかった。次の生活に備えて、色々と準備を整えようという時期へと、これで悔いなく無事に移れそうだなと思っている。

さて、それは良かったとして。

大学受験の頃からそうなのだが、どうも試験とかそういうモノの後、しばらく虚無になるという謎の性格を有しておることから、今回も例に漏れず、たった今が割とそんな感じ。

多分物凄く真剣に集中して物事に挑む分、その糸がぷつーんと切れこのようになると思うのだが、要約するとリラックスタイム(という名のぼんやりとした期間)ということである。

この期間、何か新しいこと、或いは取り組み途中のものに手をつけようと思わないので、たらたらたまには思うまま、手遊びじゃないけど綴ってみようかなと思う。

タイトルが(1)なのは今後書くかもということで。ただ、もう書かないかも。その辺り雑でごめんなさい。

 

・このりおイベ(ミリシタ)

豊川風花Pを自称しているが正直ユニットはこのりおがぶっちぎりなのかもしれない。コミュ見たくてとりあえず10000までは走った。(コミュで満足したので後半戦になるまではログイン勢に戻った)

ところでイベ初日、いくら回してもひたすらwhite vowsが候補だったのはなんなんだい。

それはともかく普通にコミュがいい話だったので安心してこれからも推していく。久しぶりにitunesで曲買おうかな。シェリチェリ本出したいね。風花本の案もあるのにね。

 

・唐揚げを食べたい

唐揚げ専門店に行こうか毎日迷ってやめてる。

ていうかよく考えたら月曜の昼に後輩とランチで唐揚げを食べたがまだ食べたい。唐揚げが食べたい。なんなの?

ただ今日は唐揚げも食べたかったがサーモンのお寿司も食べたくて、色々考えた結果スシローに行った。6貫食べてワンコインでお釣りが来るの嬉しい😊

さんまとアジもついでに食べた。しょうがとネギが乗ってくる寿司はもれなく美味いのだ。

このセンテンス読み返すと異様に支離滅裂だな。(依然として唐揚げ食べたいです)

 

ポケモン剣盾

身内の間でネタになるので(何故かは伏せるが)、盾を買おうかなと思う。

私はポケモン歴が、銀→ルビー→リーフグリーン→パール→プラチナ→ソウルシルバー→Xなのだが、Switchの画像の進化ぶりにびびったので欲しくなった。

ワンパチ飼って延々なでなでしたい。

ワンパチをなでなでしたい。

ワンパチ〜〜〜〜!!!!!しっぽふって!!!!!

 

・職場・ココア・導入までの道のり

私の勤めるところにはポットの横にちょっとしたお茶コーナー(粉末カフェオレとかが置いてある)があるのだが、毎年お茶コーナーの補充担当が順繰りになっている。

去年は私が担当だったのだが、ココアキチガイなので職権濫用しひたすらココアを入荷していた。

ところが今年担当が変わり、ココアが一切置かれなくなった。私も大人なので夏の間は我慢していたのだが、冬が近づきココアキチガイが再発したので、今年の補充担当さんに打診してみたところ、割と快諾だったので、ワーイ!した。(脳死日本語)

が、「いま死ぬほど在庫がある紅茶オレを飲み干さないと、補充しない」という条件がついた。氏曰く、紅茶オレの売れ行きが悪く、なかなか減らないらしい。

明日から、紅茶オレ消費チキンレースが始まることになった。

 

おわり

己がメギドを愛せよ(「メギド72」ダイレクトマーケティング)

2019年9月12日、日本ゲーム大賞の受賞作品が発表された。

光り輝く作品群の中で唯一スマホゲームとして今年受賞した作品こそ、「メギド72」である。

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↑ステキなトップ画面(IDが表示されている上端だけ少しトリミングしました)

 

この「メギド72」は、奥深く練り込まれたバトルシステムから魅力的かつ重厚に紡がれるストーリーまでてんこ盛りの作品である。

スマホゲームの歴史の中でもかなり色んな意味で突出した個性を放つ意欲作であり、それは単なるゲームの内容だけではなく、広告費を制作費に回してしまいリリース後早速死にかける運営とか、課金させても良さそうな部分を無償提供しまくっている商売下手な運営とかなんか、運営も含めて愛すべき作品である。

さて、今回は、そんな「メギド72」の良いところ、そして私がめちゃくちゃ推したいポイントを、つらつらと書いていこうと思う。ってことで、しばしお付き合いください。

 

ところで、先程お見せしたタイトル画面は実はわりと最近更新されたタイトル画面であり、ちょっとゲームを進めないと出てこない(らしい。私は実装当時既に条件を満たしていたので、そういう仕様だったことは知らなかった)

なので、この作品に何かしらのきっかけで興味を持ち、アプリをインストールしてワクワクしながら始めたプレイヤーの最初に叩きつけられるのは先程と全く違う、衝撃のタイトル画面、これである。

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え…なんか…めっちゃ泣いてる…

 

かく言う私がメギド72のプレイを始めたのは、リリース初期からこのゲームの大ファンである我が知己と焼肉を食べていたら(※)、突如まるでプロポーズをするかのように情熱的にこのゲームをやらないかと誘われたことがきっかけである。

知己にはメギド一覧を薀蓄とともに見せられ、「なんかよくわからんけどそんなに推すならやってみんべえ」と始めてみたら、案の定号泣タイトル画面で私の指がちょっと止まった。

※これは完全なる余談だが、この知己は同人活動を嗜む名絵師であることから、この絵師の肉を食べたらもっと絵を上達させられる!と思った、が、まあ当たり前なんだが、何事もなく普通の焼肉屋に行って普通のメニューを頼んで普通に食べた。焼いた豚肉と牛肉と鶏肉とお野菜は美味しかった。また行こうな。

 

それはともかく、メギド72というゲームはやたらユーザーに優しい仕様が詰まっているのも一つの特長なので、すこし箇条書きで述べたいと思う。

・大抵のアプリゲーについて回る永遠の課題「周回」を楽にするよう、一度条件を満たしクリアしたステージはチケットというアイテムを使いクリアしたことにできる。

(経験値とそのステージで入手可能なアイテムが2〜3タップで手に入る。他の周回ゲームの周回が霞む…)

・育成時に必要なアイテムが自分の持っていないアイテムの場合、そのアイテムがどこで手に入るかを示してくれるだけでなく、育成画面からそのステージに直で飛べ、さらにそのステージをクリアして該当アイテムが手に入った場合「手に入ったぞ」とアイコンでわざわざ知らせてくれる。

・ゲーム内のプレイキャラクターである「メギド」は、そのそれぞれに一切の被り性能がないため、いくらキャラクターを集めても無駄にならず、さらに全員が☆(=いわゆるレアリティ)1、つまり最低の状態でパーティに加わるが、育成をすることで☆6(最高難易度)まで進化するので、育てれば育てるだけ戦略が広がる。(攻略の難易度が下がるわけではなく、あくまでも戦略が広がるのである。非常に秀逸なゲームバランスであり、面白いと思う)

・本編である「ストーリー」は比較的難易度が高く、序盤から詰むことも少なくないが、公式に攻略サイトが準備されており、そこでヒントを得ることが可能。

(ちなみに、他攻略サイトも勿論良いが、ツイッターにて「#助けてソロモン王」というタグを使い、困っていることを相談するとどこからともなく先輩が現れて助言をしてくれるので、これもオススメ。私は使ったことがないが、色んな方のログを見ると面白い)

 

さて、上ではインターフェースやシステム面を多く挙げたが(私はシステム面の不便さが目立つといくらよいゲームと言われても飽きてしまうタイプの人間なので、この要素はプレイヤーにとってなによりも重要だと思っている)、もちろんストーリー面やキャラクターの激しい個性も見ものである。というか、そこがもう一つの魅力になっている。やはり箇条書きですこし述べる。

・かなりオリジナルファンタジー色が強いので、最初は用語や世界観に戸惑うが、とりあえず主人公(プレイヤーの分身)+初期配布キャラクターでほぼ話が進むので、なんにせよ感情移入が容易。

・ストーリーを進めれば進めるほど、多くのメギドが物語を彩っていく。やはりこの点に関しても無駄なメギドは一人もいない。

・本編だけでなく、手に入れたキャラにも固有のストーリーがあり、それがなかなかの分量で読み応えが抜群。

・キャラクターはフルボイスだし、なんか固有の歌とか持ってるキャラクターもいる。なんならバトルで歌い始めるし、バトルサウンドがその曲に変わる。(私はプロメテウスちゃんが歌うことを知らずにバトルで使って、初見めちゃくちゃびっくりした)

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↑歌うぞ!プロメテウスちゃん!

・キャラクターのモーションが気持ち悪いくらいこだわられている。え?そここだわる?ってところを死ぬほどこだわる。私は3Dモデルには疎く技術面の凄さはあまりわからないが、多分3Dモデル畑の人なら基本無料アプリなのに唖然とするレベルで細かいんじゃないかと思う。

 

さて、まあなんとなく私の思っている「メギド72」のステキポイントはこれらでおおよそ網羅したようには思う。ここまでの話で、「メギド72」が気になってくれれば嬉しい。

ただ、正直なところ、ここまでは前座である。

 

「メギド72」をプレイしていて感じた数々の強いこだわり、その中でも私がこのゲームで一番「好き…」ってなったところを伝えたくて、今このブログを書いている。

 

先程の箇条書きの中でちらりと「育成」という単語を出したが、この「育成」が指すのはメギド72内で「贈り物」と呼ばれる、独自の育成&進化システムである。

 

全メギドは☆1から☆6までの進化を果たし、進化するごとにその姿が変わり、力も強くなっていくが、その進化に至るためには「レベル」と「贈り物」がそれぞれ必要になる。

このうち「レベル」は、メインストーリーやイベントストーリーなどをクリアすることで、自動的に経験値がたまるとアップしていくものである。(勿論、チケットでの周回時にも経験値がたまる。楽々育成!万歳!)

もう一方の「贈り物」であるが、噛み砕いて説明すると、前提として「進化素材を集めてキャラに使うことで進化が可能になり、キャラの☆を増やして更に強くできる」というシステムがあり、その進化素材のことをメギド72では「贈り物」と呼ぶのである。

この「贈り物」は、各ステージで入手できるアイテム及び、そのアイテム同士を合成して手に入るものであり、アプリゲームに親しんだ人は「なんだ名前が違うだけで進化システムじゃないか」と思うが、この贈り物こそが私の中でメギド72の一番のおすすめポイントなのである。

 

この記事の核心に迫る前に、少しジャブを打っておく。

他のゲームでよく見る進化素材システムは、大抵が「進化素材を全て集めた上でキャラクターに一斉に渡して進化させる」パターンかつ、キャラクターが進化した時は大体パラメータが上がったり、固有台詞が聞けたりというご褒美があるのがオーソドックスなものと思う。

 

しかし、メギド72では「贈り物」なので、いわゆる進化素材はただの素材ではなく、まさにキャラクター、メギドへの「贈り物」なのである。

だから、一個ずつプレゼントを渡さないとならず、まとめて渡すシステムは存在しない。

 

こういう書き方をすると一見面倒くさいシステムなのだが、なんとこの贈り物、一個渡すごとにキャラクターから感謝の台詞が聞ける。

ここから、大好きなあなたのキャラクターが贈り物をもらった時にどんな反応をするのか、そういう細かい性格などの作り込みを垣間見れるステキなシステムである。

何より、汗水垂らして集めた素材が一つ一つ感謝されるのは悪くない。

 

……ということで、贈り物システムが、他ゲームの進化システムとは少し違ったことがお分かりになったとは思うが、

私が真に伝えたいのはここからである。

 

この贈り物システムによる素材の指定は、当たり前だがキャラクターそれぞれ違うものとなっている。

☆の数が少ない頃に贈れるものは簡単に集まる素材が多く、そのあたりではまだ気づかないのだが、☆2〜☆3への進化あたりからが贈り物システムの真髄である。

 

さて、ここで初期にパーティへ加入する(入手できる)メギドのシャックスをご紹介しよう。

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↑天真爛漫、元気いっぱいの可愛らしいメギドである。(彼女にまつわるストーリーは是非プレイして読んでくださいね)

 

さて、そんな彼女が☆2から☆3に上がる時に渡す贈り物がこれである。

鳥頭のケープ」。

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私もこれを初めて渡す時は、名前はともかくとしてあら可愛いケープ…とすら思わず、単純な進化素材の一つだと思って素材集めをしていた。

(なんなら当時、そもそも贈り物システムの本当の意味がわかっておらず「ただの進化システムだろ」と、とりあえずステージ周回をしては進化アイテムをつぎ込むくらいの気持ちでやっていた)

しかしながら、さてこれを渡して、贈り物感謝ボイスを聞いて、いざ進化だー!と、進化させると、彼女は姿を変え…

 

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あれ…?

 

あんまり立ち絵が変わってなくてざん…n……

 

………………

 


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↑前

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↑後

 

ケ………

ケープだ〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

そう、これこそが私が伝えたかったこと。

渡した贈り物を、メギドが、とても大事にしてくれていることがわかるのである。

進化イラストという、あまりにも直接的だけど、あまりにも伝わりやすい方法で。

 

こんな細かい進化システム、アリっすか?

 

しかもなんと、この固有贈り物は全てのキャラクターに用意してあり(一部重複?かな?)、このように立ち絵上でお着替えやら装着やらしてくれることがほとんどなのである。

自分が頑張って贈った物を、キャラクターが真摯に受け取ってくれて、それを大事に活かしてくれる……、この「贈り物」というシステムでは、そんな喜びを味わえるのである。

 

いや〜マジで、気付いた時にやられちゃいました。こんなゲーム、これしかない。(多分)

メギド72…おまえ…

最高だぜ!! 

 

…という感じで、システム面からキャラクター面までたくさんこだわられた名作「メギド72」だから、ゲーム大賞受賞作っていうきっかけでもなんでもいいから、是非遊んで欲しいなー。と、この記事を書きました。

インストールしたら、やっぱりもれなく二人の号泣が待っているので、そのあたりも含めて是非、楽しんでもらいたい。

「メギド72」、とても、良いゲームです。

 

後書き:いかにもやりこんでる風に書きましたが、私は全くの新米ソロモンでありライトユーザーなので(キャラ掘り下げがまだまだで、イラストや漫画を描くにも至らない…)、すでに14-3(超序盤)で詰まってます。#助けて!ソロモン王!

豊川風花は一人で輝けない

GREE時代は概ねログインくらい、ミリシタになってからはぼちぼちやる程度のライトユーザー的、アイドルマスター ミリオンライブのプロデューサー。

そんなわたしが胸を張って担当するアイドルは、豊川風花である。

 

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青紫の癖っ毛ヘアが特徴の、可愛い笑顔と優しい声で多くの人を笑顔にしたいと望むまっすぐしたアイドルで、猫が大好き。

22歳とすこし年上で、シアターの中では大人組と呼ばれており、実際しっかりしたところや、元看護師のスキルを披露する場面もしばしば見られる。

ただ、本人は清楚系を目指すも、彼女の持つ抜群のプロポーションが幸い(?)し、来るお仕事は大抵セクシー系ばかり…と、まあ、豊川風花はそんなアイドルである。

 

わたしは少しばかりお絵描き(漫画)を嗜む者として、豊川風花を描きたいなと思っていた。可愛くて優しくてひたむきな彼女を、漫画という形でキラキラと表現できたら、とてもいいなと考えていた。

完全にライトユーザーなので、大したプロデュースこそしていないが、とはいえ約5年ほど付き合ってきたアイドルである。ある程度は彼女の魅力も分かっている、つもりだ。

……が、正直、豊川風花というアイドルを、漫画という形でプロデュースすることが、わたしには、とても、とても難しかった。

 

というのも、

どうも………

パッとしないのである。

 

彼女の魅力を出そうとすればするほど、どうも墓穴を掘る。

いくらネタを出しても、いくら魅力を掘り下げようとしても、しっくりこない。

彼女を主軸に置いたストーリーは、可愛いけど、癒されるけど、キャッチーさに欠ける。なんだろう、綺麗な飴玉としては描けるんだけど、それはそれで綺麗なんだけど、どうしても見栄えのするケーキには描けない感じ。

考えても考えても、彼女はアイドルとしてキラキラ輝かない。ミリオンの個性豊かなストーリーや他のアイドルに助けられてもなお、これである。

正直、参ってしまった。

 

彼女がメインを張る公式コミュは、「セクシー系で恥ずかしいけど結局頑張る」「清楚系の仕事で思い切り頑張る」の二極化している傾向があり、また、プロデューサーだけに見せる姿というのもそんなにない。(甘えてくる姿は可愛いが)彼女の絡むコミュで彼女の成長が見られたり、見えざる魅力が見えたりすることは、あまりない、と思っている。

ここ最近のコミュで「酒に酔うと絡む」という新たな一面は見えたが… 正直これが彼女の見えざる魅力かというと、あの、いや、ちょっと、ね?可愛いけど!

 

実際、豊川風花を応援するPは多かれど、意外と彼女をメインに置いた作品というのは、あまり見ない気がする。

どうやったらプロデュースする身として、彼女のことを描けるかなと、何年も考えていた。

そんな日々を過ごす中、今日は9/2。

豊川風花の誕生日である。

私情がかなり忙しく、何かやっている余裕もないので一言おめでとうとだけつぶやいて、あとはたらたらとTLを遡り豊川風花誕生祭のお祝いを色々見ていた中で、とある作品に出会って、わたしはやっと、一つの答えにたどり着いた。

 

彼女は、一人では輝けないのだ。

 

いやいや彼女は立派な一人のアイドルじゃないか、輝いてなくて何がアイドルだ、というかそもそもお前が輝かせるんだろ、というご意見、至極ごもっともである。ぐうの音も出ない。

が、わたしの一考察について、もう少し詳しく説明させてほしい。

 

ミリオンライブのアイドルは、その多くが「自分自身に内在する魅力」をフルに使って、アイドル活動をしている(と、わたしは思っている)。

例えば徳川まつりは、その強烈なキャラを自分のものとし、姫として全力でプリンセスな世界を作り上げている。(彼女は素がきちんとあって、そこがまた良い)

例えばジュリアは、己の心に宿す「ロック」を人々に伝えたくて、溢れんばかりのロックへの愛情を、時には戸惑いながら、時には頑張りすぎながらも、人々へ熱く語りかける。

 

もしくは、「自己の欠点を乗り越えながら」、「もともと持っていた原石をどんどん磨いて」一歩一歩前へ進むアイドルもたくさんいる。

例えば四宮可憐は、なかなか恥ずかしがりで目立たない自分を、時には周りから助けてもらい、時には自分で鼓舞させて、最後にはむせ返るような香りのする、美しい姿をステージで披露する。

例えば周防桃子は、自分の今までのキャリアと、周りに比べれば若いことでの浅い人生経験からくるギャップ、そして素直になれない自分自身と戦いながら、プロとしての一番の自分を見せようと、奮闘する。

 

そんな中で、豊川風花は。

「誰かのことを幸せにする時、また、そうしたいと思う時に」一番輝くアイドルなのである。

他者がいて初めて豊川風花は、心地よい風のように、あるいは心温まる花のように、輝くのだ。

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だから、彼女を「彼女だけ主軸に置いて」話を進めると、とても難しくなる。

彼女は自分のために頑張るアイドルではない。もちろん、自分がトップアイドルになることを夢見て日々頑張っているのだが、それは同時に、彼女を応援してくれている全ての人のことを想って、頑張っているのである。

彼女は、他者の目線を介することで、彼女をまっすぐ見るよりも何重に、プリズムのように輝いて見えるアイドルだと、そう気がついた。

わたしはそれを、今日まで理解していなかった。

わたしはどうにか彼女の見えざる魅力を掘り出せないかと奮闘していたが、彼女の見えざる魅力は、彼女と彼女を介する人との間で初めて生まれてくるのである。

そりゃ描けないわけだ、と痛感した。

 

彼女はきっと、いつだって、自分よりも隣にいるあなたのことを、ステージを見てくれたあなたのことを、応援してくれるあなたのことを一番に考えて、アイドルとなる。

「誰かを介した時」に、あまりにもキラキラと輝いて、大きく羽ばたくアイドルなのである。

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↑余談だが、スクショが下手くそ過ぎて同じポーズを撮った。無能Pである。

 

彼女のソロ曲には、それぞれ、このような歌詞がある。(bitter sweetは恋の歌なので、ここでは割愛)

あなたがもし何か 不安になった時

  そっと支えになれる 存在になりたいな」(オレンジの空の下)

頑張り過ぎてない?

  話 聴かせてみて

  悔し涙も ぜんぶ受け止めたい

 傷ついた心 ギュってして

 そばにいたい

 あなたに会えてよかった。」(祈りの羽根)

 

更に、聴くと泣いてしまう(名曲すぎる)最近の実装曲、ウエディングソングの「White Vows」で、彼女は「あなた」に、とっておきの台詞で、とどめを刺す。

 

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===

 

彼女は決して、主軸では輝かない。

だが、彼女、豊川風花は「誰か」、そして、なによりも「あなた」に向けて、全力で輝くアイドルなのである。

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ずっとプロデュースさせてくれて、ありがとう。魅力を分かってないプロデュースばかりだった自分を恥じるばかりです。

嗚呼、分かった今こそ、だれでもないわたしの担当アイドルの「豊川風花」に向けて、何かが描けたらいいな。

「わたしたち」に向けて全力で輝いてくれる、そんな「あなた」が描けたら、いいな。

 

 

おーわり!(風花、誕生日おめでとう!)

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追伸:なんか皆様ありがとうございます…。ほんとに最近描けてなく、そもそも大したものもないんですが、ミリシタのモーメントがあるので、宜しければ覗いていってください。↓

https://twitter.com/lgel8937/status/1039836565218848768?s=21